モフモフスキーのブログ(movmovsky's blog)

見たもの聞いたもの考えたもの

日鉄ソリューションズ(NSSOL)研究インターンシップ参加記

モフモフスキーです。 数日前まで3週間の研究インターンシップに参加したので、やったことや感じたことをまとめます。今後NSSOLの研究インターンに参加される方のご参考になればと思います。

参加したきっかけ

学部3年で院進予定なので就職活動をしているわけではないのですが、所属している大学のPBLプログラムの一環として本インターンの案内が来て参加を決めました。

みなとみらい(ご飯と野球)

インターンで訪問したシステム研究開発センターは横浜(みなとみらい)にオフィスがあります。京浜東北線桜木町駅から徒歩10分程度の場所にオフィスビルを構え、ビルまでの道からは有名な帆船日本丸や観覧車が見えます。街中にゴンドラも通っていて非常にキラキラした街でした。

帆船日本丸と観覧車(出典:https://happycruise.jp/yokohama-sightseeingspot-free/

何度か出社した際にはランチに連れて行っていただきました。第二週にはランドマークタワーの最上階の「シリウス」というレストランに行きました。景色も素晴らしかったでしたし料理も非常に美味しく、社会人スゲー、みなとみらいスゲーとなりました。(語彙力が、、)

それ以外にランチをとった場所もお洒落で私が普段通っている大学の周りとは非常に雰囲気が違う街で新鮮でした。

プライベートでは勤務後に横浜スタジアムで巨人-DeNA戦を観戦してきました。DeNAは投手5人の継投、巨人は戸郷-高梨の継投でしたが、非常に緊迫した試合で見ごたえがありました。普段ハマスタには足を伸ばさないので良い体験でしたね。

インターンが始まるまで

私が参加したグループは安全なデータ活用を促進するための研究を行っています。今回は「秘密計算・準同型暗号」をテーマとして扱いました。プライバシー保護を行う技術としては他にも色々とあるのですが、私自身の興味もふまえて決定してくださいました。(ありがとうございます。)

秘密計算を扱っている日本語の書籍はそれほど多くなかったので適当なウェブサイトなどを見て勉強していました。院生の方などは論文を事前(または1日目)に渡されて読んでくるということもあるそうです。

第1週

人事部の方のオリエンテーションでNSSOLに関する説明や簡単な自己紹介を行ったのち、早速業務を開始しました。 準同型暗号をPythonで扱うことのできるPyfhelライブラリを用いて基本的な統計値を実装し、計算時間やメモリの使用量を見たりしました。やっぱり暗号化すると遅いし重いなという感じでした。(この辺の話は軽めにします。)

先程も書きましたがお昼休みには食事につれていっていただきました。グループ内に同大学同学科の社員さんが2人いたので、授業や研究室の話などをしていました。

第2週

第1週でPyfhelライブラリでやったことをGoogle社が開発したTFHE transpiler(名前はまだない)を用いて実行しました。細かいことはここでは省きますが、Pyfhelを用いるよりも遥かに遅いし重いなあという感じでした。この週から最終報告スライドの作成をはじめました。

第3週

第1週や第2週で出てきた結果を整理しつつスライドの作成を進めました。早い段階でスライドの作成をすることができたため非常に多くのフィードバックをいただきました。最終日の午後に20分の成果発表を行いました。対面の発表は仲間内でしかやったことがなかったので結構緊張しました。

最終日の夜にはオフィス近くの「ロイヤル アスコット」というバーに連れて行ってもらいました。バーは普段行かないので大体のお酒はよくわかりませんでしたが、ジャックダニエルマルガリータ(とビール)を注文しました。マルガリータは特徴のある風味だったのでまだ覚えています。今度プライベートでも行ってみようかな、バー。

感想

準同型暗号に関する日本語の情報はさほど多くなかったので適宜英語資料を読む必要がありました。情報を集める体力のようなものが不足しているなと感じたので、卒論や修論でそのあたりの力を養いたいと感じています。インターンを通して卒論や修論で扱ってみたいテーマもいくつか浮かんだので、その意味でも非常に楽しみです。

最終資料作成にあたっては初めて資料を見た人が理解しやすいスライドを作成することを意識していました。自分なりのスライドの作成のコツのようなものが構築されつつあったので、それを適宜応用する形で取り組めました。(これはよかったです。)

自分の中でノウハウを少しでも掴めているものは作業がスムーズに進められました。今後の学生生活で「掴めているもの」の種類や幅を広げたいと考えています。

また提供する資料、情報やサービスなどを理解しやすい、使いやすい形で提供、発信する重要性を学びました。学生の間は学んだことなどを外部に発信する作業を繰り返す事にします。

最後に技術的な話に関する感想についてもまとめます。(最終発表などではあまりまとめなかったので)
総じて、ツールや操作として知らないものが非常に多かったです。仮想環境やdockerの使用法、Linuxのコマンドなどで基本的なことを知らなかったのでグループ内の方を頼ることが多かったです。ツールの導入などに躓いた際もググって周辺情報を見ればわかるもの以外は殆どグループの方を頼ってしまいました。このあたりは今後勉強したいという思いが強まっています。

今後

ひとまず、この記事以外にも、今回の調査で学んだが資料としてはまとめなかった部分についてQiitaで記事を書きました。

また、最終日にグループ内の社員さんからたくさんの本をいただきました。(ありがとうございます。)
その中に個人情報保護士の資格試験のテキストがありました。今年の12月に試験があるみたいなので受けてみようと思います。

いまは夏休みの後半は何をして過ごそうか考えています。先日ゴルフの打ちっぱなしに友人と行ったのですが、すごく気持ちよかったのでゴルフを開拓してみようかなとも考えています。(クラブなどは非常に高価ですが、打ちっぱなし自体は現実的な値段なので行けそうです。)

ほかにも、データセキュリティ周りの調査をしているうちに2,3社インターンをしてみたいなあと思う企業があったのでそちらの面接を受けてみようと思っています。

本当に貴重な経験をさせていただき、今後の学生生活につながる3週間でした。人事の方々や、グループのメンバーの方を含めたシス研の方々に大変お世話になりました。私自身に行えることには限りがありますが、この経験を何かしらの形で恩返したいと考えています。ありがとうございました。